Laravelは約5年前に4系を初めて導入し、その後2年くらいは実務では3案件くらいしか携わる機会はありませんでしたが、直近3年はほぼLaravel案件だけになってきました。
確かに使えば使うほどLaravelはPHPのフレームワークの中では機能が豊富で使いやすいので、人気急上昇なのはよくわかります。
しかし、今でこそ慣れてきたのでどうやったらいいか困ることは少なくなってきましたが、Laravel利用開始1年くらいは情報もまだ少なく書籍も1冊しかなかったので非常に苦労しました。
現在はLaravelに関する日本語の情報もある程度そろってきたので習得しやすくはなってきましたが、しっかり使うには一度体系的に勉強した方が格段に良いことがわかったので、体系的に勉強するのに役立つ書籍を紹介します。
本記事の想定対象者
PHPの基本は理解できているが、Laravelについては勉強したて、あるいは部分的にはわかっているが体系的に勉強したい方、もしくはPHP以外の別言語は習得しているがLaravelを使わなくてはいけなくなってしまった方を想定しております。
特にruby on rails経験者であればPHPがわからなくてもすんなり理解できることが多いです。
Laravelはruby on railsを参考にしているところが結構ありますので。
Laravelを勉強することは有益か
結論としては有益と考えます。
まずLaravelを学ぶことがそもそも必要かということについて考えてみます。
これは日本と世界、それぞれ過去5年のGoogleトレンドです。
Laravelで検索した「日本」の過去5年のGoogleトレンド
Laravelだけ明らかな上昇トレンドです。
Laravel以外のメジャーフレームワークはほぼ横ばいか、若干の下降トレンドです。
とは言っても絶対数自体Laravelとは大きな開きがある状態です。
※上記は本日から5年前までの統計となります。
Laravelで検索した「すべての国」の過去5年のGoogleトレンド
次にすべての国で検索した場合ですが、世界でみるとLaravel人気もやや落ち着いてきた感じです。
ただ、こちらも検索数自体は大きな開きがあるので絶対的な人気があることはわかります。
※上記は本日から5年前までの統計となります。
Laravelを学習するメリットはある
世界レベルでも日本でも人気は落ち着いてきているが2位以下のフレームワークとは大きく差があるため、PHPのフルスタックフレームワークとしてはまだまだLaravelの注目は続くと考えられます。
また、Laravelは最新技術が取り込まれていることが多いので、Laravelを一通り勉強することにより、ある程度新しい技術も習得できるというメリットがあります。
そのため、Laravelについては一通り勉強することで今後数年通用するスキルの習得が期待できるためです。
また、LaravelはRuby on Railsをはじめとする有名なフレームワークのいいとこ取りをしているので、Laravelをある程度習得すれば別言語のメジャーなフレームワークにも対応しやすくなるメリットがあります。
Laravel入門者へのオススメLaravel勉強方法
ではどうやって勉強するのが一番よいかというと、今であれば動画コンテンツと書籍を併用して使うことが一番効率的だと考えています。
順番としては、
(1)書籍で一通り勉強
(2)動画コンテンツで書籍と同様に一通り勉強
(3)(1)で使った書籍を入念に勉強
という順番がおすすめです。
動画コンテンツについては、無料であればドットインストールサイトがおすすめですが、対象Laravelバージョンがちょっと古いので、最新のLaravelバージョンを勉強する必要があるときは、Udemyの「【2日でできる】はじめての PHP 7 x Laravel 6 入門」というコンテンツがおすすめです。
基礎的な内容になりますが、Laravel初学者にはよいコンテンツと思います。
上記URLで会員登録後、検索ボックスでLaravelと入力すれば上の方に出てくると思います。
なお、Udemyはアメリカの会社ですが、日本版Udemyはベネッセと共同運営しているので、日本人にはなじみやすいのではないかと思います。
Laravel学習で使えるオススメ書籍
それでは次に記事のメインコンテンツであるLaravelに関するオススメ書籍についてです。
まだまだLaravelに関しては書籍が少ないのですが、その中で私が利用して役に立った書籍を紹介します。
注意点として書籍を探す場合、Laravelは進化が早いので出版日とLaravel対応バージョンは必ずチェックしてください。
目安としては出版日は緩くみて3年以内、できれば2年以内、Laravel対応バージョンはできれば6以上が望ましいかなと思います。
まず必ず最初に購入した方がよい書籍です。
PHPフレームワークLaravel入門 第2版私が使っていたのは第1版でしたが対象バージョンが古いので、購入する場合は必ず最新の第2版を選択してください。
この本はLaravel入門者が最初に覚えるべき機能が一通り網羅されています。
これだけで業務をこなせるかと言えばそうではありませんが、業務でLaravelを利用できるレベルになる上で最低限必須になる機能ばかりなので、まずこの本での学習をおすすめします。
「PHPフレームワークLaravel入門」を全体的に習得するには何回も繰り返し勉強する必要があるので時間はかかると思いますが、ある程度習得した後に読んだらよいと思う本はこちらです。
PHPフレームワーク Laravel実践開発評価がすごく低いようですが、勉強する気がある人のコメントではないと思うので参考にはならないかなと思っています。
本の内容的には(タイトルからわかりますが)入門書よりも2,3段上のレベルの内容になっているので、Laravelの理解度が低いまま読んで文句を書いているのかなと思われる評価なので気にしないでください。
「PHPフレームワークLaravel入門」をしっかり勉強して基礎を身につけた方がステップアップしたい場合、必要な内容が詰まっているのでLaravelのレベルアップに貢献してくれる書籍です。
でも繰り返しますがいきなり読むと難しいと思います。
正直上記2冊をある程度習得すればあとはLaravelのマニュアルやQiita等の情報サイトで情報を収集していけばかなりのレベルに達すると思います。
参考までにそれ以外でオススメ書籍としては、電子書籍になってしまいますが、Kindleで発行されている「速習 Laravel 6 速習シリーズ Kindle版」もよいです。
ちなみにkindle unlimitedに加入しているとなんと0円で読めてしまうので、とてもオススメです。
私はずっと利用しているので0円が当たり前でしたが、「速習 Laravel 6 速習シリーズ Kindle版」は定価700円のようですね。
ちなみにLaravelの書籍を探していると「PHPフレームワーク Laravel Webアプリケーション開発 バージョン5.5 LTS対応」もよく出てくるのですが、こちらはもうLaravelバージョンが古いので読まなくてよいです。
Laravel6.0以降の新しいバージョン対応版がでたら検討してください。
まとめ
今回はLaravelを勉強するうえで最初に読んだ方がよいオススメ書籍を紹介しました。
とりあえず「PHPフレームワークLaravel入門 第2版」だけあれば最低限の知識はみにつきますので是非チャレンジしてください。
Laravelはバージョンアップが頻繁で勉強したバージョンの鮮度が落ちるのは早いので、思い立ったらすぐに行動することが一番業務で役立つ近道です。
今回はLaravel入門のための勉強に利用する書籍の紹介だけでしたが、私が習得した過程でわかった初期の勉強法も後日まとめて公開したいと思います。